日本語 / English / 中国语

ホーム > 鋳造・金型 用語解説 > ダイカスト金型とは?

ダイカスト金型とは?

松村精型では、ダイカスト金型の製作協力、
ダイカスト素材の寸法測定等の生産準備協力が可能です。

詳しくは、お問い合わせください。

ダイカスト金型とは、ダイカストを製造するうえで必要な合金材料、ダイカストマシンと並んで3要素のひとつです。
ダイカスト金型は、溶融金属を鋳込んで製品形状に冷やして固める役割を果たします。

ダイカスト基本金型構造

ダイカスト金型とは?

固定型と可動型

ダイカスト金型は、一般に固定型(1)可動型(2)で構成され、その2つを合わせてきた(3)空洞部(キャビティ)に溶融金属を鋳込みます。

固定型は、ダイカストマシンの固定定盤に取り付き動きません(固定されます)。

可動型は、金型の開閉動作を行う稼働定盤に取り付けられ、その開閉により製品を取り出します。

 

固定型、可動型ともにダイカスト金型は、入れ子と主型で構成されます。
直接溶融金属と接するキャビティ部分が、入れ子です。
入子の材質は、耐熱性に優れた熱間工具鋼です。
入れ子の表面には、金型を長持ちさせるために窒化処理などの表面処理が行われます。
主型は入れ子をはめ込む枠部分です。
主型の材質は、炭素鋼、鋳鉄、鋳鋼などで作られます。

各部詳細

(4)固定主型(固定型枠・固定本体)

【材 質】
・大物FCD、小物S50C、S45Cなど

【用 途】
・ダイカストマシンの固定盤に固定する型
・固定入子、スプールブッシュ、スライドストッパー、傾斜ピン(アンギュラピン)などが収まる側
・鋳造圧による変形が無いよう設計する


(5)固定入子(固定中子・固定キャビティ)

【材 質】
・SKD61が代表的。焼入れ、焼戻しHRC43~47

【用 途】
・直接製品面を掘り込む型(凹側が多い)
・主に製品の直接外観面となる側
・磨きが重要視される。(面粗度のUP、キズ無き様)


(6)可動主型(可動型枠・可動本体)

【材 質】
・大物FCD、小物S50C、S45Cなど

【用 途】
・ダイカストマシンの可動盤に固定する金型(実際に左右に動く側)
・可動入子、スライドコア、スプールコア、スライドホルダーなどが収まる側
・鋳造圧による変形が無いよう設計する


(7)可動入子(可動中子・可動キャビティ)

【材 質】
・SKD61が代表的。焼入れ、焼戻しHRC43~47

【用 途】
・直接製品面を掘り込む型(凸側が多い)
・型開き時に、製品を抱き付かせる側
・エジェクターピンとリターンピンがある側
・主に製品の裏面となる側(面粗度はあまり必要無いが、抜け・スレ重視)


(8)スプルーブッシュ(湯口スリーブ)

【材 質】
・SKD61代表的。焼入れ、焼戻しHRC43~47

【用 途】
・プランジャースリーブより溶湯がプランジャーチップにより射出され、金型へ注入される入り口部品
・丸の筒形状をした部品
・固定側に配置される


(9)冷却リング

【材 質】
・STKM13Aが代表的。(S45Cの鋼管材)

【用 途】
・湯口スリーブを冷却する為の部品。湯口スリーブの外形にリング状に取り付けて、スリーブとの間に2本以上の水路を設け、冷却水を流す
(湯口スリーブに焼嵌にて嵌めこむ場合と、直接熔接にて取り付ける場合がある)


(10)スプルーコア(分流子)

【材 質】
・SKD61代表的。焼入れ、焼戻しHRC43~47

【用 途】
・湯口スリーブより注入された溶湯を受け、可動入子のランナーへと溶湯を繋ぐ部品。最も熱を受けて湯がぶつかるので最も磨耗する部品である。充分な冷却装置が必要


(11)押出板前板 (エジェクタープレート・前)

【材 質】
・S45C、S50C、HPM7等

【用 途】
・後板と2枚でエジェクターピン、リターンピンを挟み込んで使う部品
・型枠に近い側の部品
・EP、RP穴が開いている側


(12)押出板後板(エジェクタープレート・後)

【材 質】
・S45C、S50C、HPM7等

【用 途】
・前板と2枚構造で押出しピンを挟み込み、押出しピンの押さえになる側の板
・厚さの精度を保つことが重要(厚みが出ていないとEPやRPがパーティング面から出たり、下がったりする)


(13)ダイベース(ダイブロック・スペーサーブロック)

【材 質】
・大物FCD、小物S50C、S45Cなど

【用 途】
・可動型枠の裏側に付く部品で、押出板の押出しストロークを保つ為の部品
・厚みの平行度及び、強度が重要

松村精型のダイカスト金型製作例

お気軽にお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせ  076-625-1715  受付時間 月〜金9:00〜17:30  メールでのお問い合わせメールでのお問い合わせはこちら