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60年の歴史 第4章

第1節 業界に先駆けたコンピュータ化

キャドソルド(CADDSOLD)の開発

MACSの開発によるCAD/CAMラインの構築に伴って次に当社が着手したのは、凝固解析のライン化である。

鋳鍛鋼品の欠陥で最も多いのが、成形段階での「引け巣」発生である。凝固解析ソフトについては、当時、小松ソフトウエア開発株式会社がパソコンレベルで検証できるシステムまでに開発した凝固解析ソフト「ソルディア(SOLDIA)」を開発していた。しかし、ソルディアを搭載するCAEとCAD/CAMとに3次元モデルデータの互換性がなく、CADで設計・製図した3次元形状データを直接CAEの解析ソフトにコンバージョンできるインターフェイスソフトもなかった。また、当時の3次元CADはサーフェイスベースで、解析に必要なソリッドベースではなかった。そのため、解析ソフトを利用するためには、CAE上でもう一度ソリッドモデルをつくらなければならず、それには膨大な時間と費用がかかっていた。

このため、当社はコンピュータ・ビジョン日本と共同で株式会社ジャストシステム(徳島県徳島市)に凝固解析ソフト「ソルディア」へのデータ変換を行うインターフェイスソフトの開発を委託。1993年(平成5年)に開発した「キャドソルド(CADDSOLD)」は、疑似ソリッドという考え方を採用したCAD/CAMとCAEを結ぶ初めてのインターフェイスソフトとなった。キャドソルドの開発で当社の設計技術は一気に高度化した。

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